古民家の手仕事

縄文人に思いをはせつつ・・栗の渋皮煮

秋の味覚、栗。新鮮さが命ですよね。
スーパーで売っているものは、すでに鮮度が落ちているので
とても買う気にはなれません・・お高いし。

我が家では、近くの道端で父が拾ってくるか(汗)
ご近所さんからのいただきもので、秋を楽しんでおります。

先日、お客さまから「裏山で朝拾っといたよー」と
丸々、ぴかぴかの栗をたくさんいただき・・・
ですが、栗は日持ちがしませんので
ゆで栗や、栗ごはんだけでは消費しきれず・・

保存のきく、渋皮煮に初トライ。



外側の固い皮(鬼皮)をむくのが大変でしたが・・
あとは、時間さえかければ難しいことは何もありません。
重曹を入れて沸騰させて、ゆでこぼすこと4,5回。
まだちょっと渋いかなー、と思いつつ、面倒になっちゃって(汗)
お砂糖投入。出来上がり~♪
ツヤツヤに仕上がりました。お茶請けにぴったりです。
刻んで、マロンケーキを焼いてもいいかも!

この栗ですが・・日本人にはとっても縁の深い食べ物だそうです。
今から5千年以上も前の縄文時代の主要な食料だったそう。
この栗のおかげて、狩猟採集民族の定住生活が千年以上も続いたんですって!

普通、狩猟民族は獲物を追いかけて、定住はせずに移住生活をするのが定番。
定住が始まるのは、通説では、稲作の始まる農耕民族時代以降。
それなのに、縄文人は、狩猟採集生活と定住生活を同時に成り立たせていた
世界でも稀有な文化を持っていたそうな。
その定住を可能にしていたのが、主食の栗なんですって!
栗の木を挿し木して、必要な量を調整していたとか。

5千年前の人の知恵、すごいですねー。憧れるー(笑)。
食べる分だけ、身の回りで自給自足。
里山資本主義の原点、ここにあり。

私が小学校で習ったときは、
縄文時代にはまだ火の概念がなく、
縄文式土器は、儀礼のための装飾品、とのことでしたが、
この通説も近年の研究で覆され、煮炊きもすでにしていたとか。

それで、あのデザインですよ!
縄模様や、火炎模様の土器、かっちょいいですよねー。

「芸術は爆発だ!」のかの岡本太郎いはく
「縄文式土器は日本で最高の芸術品」

そう言えば、大阪万博の『太陽の塔』は火炎式土器とも似ているような・・

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