まあ、今さらではありますが。
身近にある素材を工夫して建築材料に昇華させ
必要な性能をちゃんと満たしてる。
しかもデザインが美しい。
その一つが、コレ。
何でしょう?!
蔵の窓についている雨戸。
当時まだガラス製品は無かった。
ので、蔵の中で作業の時は雨戸をあけて
明り取りをしていたと思います。
で、戸締りはこの雨戸で。
白い方が外で、木製の方が内側です。
白いのは、はい、しっくい塗りです。
土壁+しっくいは火にとても強い素材なのです。
現在の建築基準法でも、
防火性能の高い素材として、鉄や工業製品のサイディング等と並び
この土壁しっくいも認めれている優れものです。
石灰を練って塗ったら火に強いって、
昔の人はどうして知ったのかなー。
蔵は、大事なお宝?をしまっておいた場所。
火に強くないと!ですね。
しかも、土壁の厚味がめちゃくちゃ厚いので
外気のシャットアウト効果も高く、また吸湿効果も持っているので
夏涼しいのですよねー。
高温多湿な日本の夏に必須の建築技術。
先人の知恵に学ぶこと、多すぎる。
温故知新どころじゃない。