ハイブリッド古民家🄬改修工事

ハイブリッド古民家🄬改修工事日記・5

今年最後の現場は、大風ぴゅー。
現在、既存の窓はすべて取り払われ、
相変わらずすっかすか(汗)
このまま年越しかぁ、ちと物騒?!
って、取られるもの何にもないし(爆)

気になっていた、北側下屋部分、足元改修工事終了。

↓改修前。土台が土に直付けなので
湿気をを直接吸い上げ、足元グズグズ。

↓改修後。腐った足元を切り、新しい土台を高い位置に。

日当たりの悪い北側はどうしても湿りがち。
当古民家は北側が割と開けているので
湿気がたまらない良い状態ではありますが。

それでも、特に大雨の時などには
土に当たってはねた雨が建物のの足元を濡らすので
古民家は基本、外回りは土台の無い柱建てです。

建物が雨に当たるのは避けようがありません。
その雨が建物下に入り込まないようにブロックする
という現代の考えとは真逆で
(昔はコンクリートが無かったので技術的にも不可)
入った水をどう素早く乾かすか?
だから、床下が高くてすっかすか。

むろん、そもそも床下に雨が流れてこないように
建物回りに水勾配をつけたり、雨だれの部分に
砂利を敷いて溝をつけたり・・の工夫も欠かせません。

知恵がありますねぇ。
現代の家に比べて、なるべく雨かかりが無いように
軒の出が深いのも、古民家の特徴です。

また、柱の腐ったところを切って短く塩梅できるのも
木造建築の醍醐味ですね。

世界最古の木造建築・法隆寺が千年以上も永らえているのは、
こうした木造の改修工事における自由度があるからこそ。

鉄筋コンクリート造ではこうはいきません。
中の鉄筋が腐食したら、おしまい。

 

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