若手大工さんの心粋が嬉しい。
↑これは、新しく入れ替えた土台の継手の写真です。
斜めに稲妻みたいに切り込み入っていて、
右と左の土台がカマかけになっています。
で、その真ん中に四角い木栓が
打ち込まれています。
釘を使わない日本の伝統工法で
『金輪つぎ』と言うそうです。
現代の住宅では、こうした木組みはすたれ
金物で木材をつないでいくのが主流となっています。
が、こうした継手は一度組まれると
どんなに引っ張っても抜けない!と言われており、
世界最古の木造建築法隆寺にもこうした技術が使われています♪
当然のことながら・・この形に加工する手間と技術が大変です。
組み合わせる左右の形が一致しないとぴっちりはまりませんからねぇ・・。
こうした伝統技術を後世まで継承していくためには、
古民家の改修工事に若手の大工さんが興味をもって、
積極的に参加してくれることが必須です。
彼はもともとハウスメーカーで大工さんをしていたそうですが・・
工場で加工されてきたものを組み合わせるだけの作業に嫌気がさし・・
こうした伝統工法に自分の腕を試したい!と
楽しそうに作業をしてくれているのが何よりありがたいです。
現場の出来上がりの良し悪しは、
そこにかかわった人すべての情熱の熱さに比例すると
いつも思っています。
「一緒に良い仕事をしましょう!」そういう気持ちで
週に1回現場に通っています。