ハイブリッド古民家🄬改修工事

ハイブリッド古民家🄬改修工事日記・その25

ついに、来ましたこの時が!

ハイブリッド古民家🄬のハイブリッドたる生命線のひとつ
改修工事後の建物の気密性能の試験。

『気密測定』です。

測定の様子はこんな感じ↓

んー、エラーだ。
内外の圧力差が少ない(=隙間が多い)ので、測定不能と出ました。
ある程度予測はしていましたが・・

この測定は、どのようにして建物の隙間量を測るかと言いますと
窓に取り付けた丸い筒から、屋内の空気圧を抜き
外気との圧力差で隙間量を測るというものです。
隙間が多いと圧力差が出ないため、エラー。

この機械の測定範囲は、高気密住宅向けですので、
気密性能の非常に高い建物の測定に向いています。

機械のメーカーに問い合わせたところ
隙間C値最大3.0くらいまでしか測れないそうで。
(C値3.0とは、1㎡のなかに、3c㎡の隙間があるという意味)
北海道で開発された測定器ですので
寒い北海道ではC値が3.0以上の家は考えられないそうで。

当古民家では、C値5.0を目指していましたので
測定範囲に適合していないということですね・・。

なぜ、C値5.0に設定したか?
平成11年に、国交省が省エネ住宅(ZEH)の数値目標として
設定した数字でしたので。
古民家ですから、がちがちの高気密住宅は求めていませんし、
そもそも、築100で柱も梁も水平・垂直が出ていない
ゆがみのある建物で高気密住宅は不可能です。

測定不能とは残念でしたが・・。
3.0をクリアしていないのはわかりましたが、
4.5なのか6.0なのか・・その程度を知りたかった。

とはいえ、この測定をかけると
内外の圧力差を利用していますので
隙間のある箇所がかなり特定できます。
例えばコンセントボックスから冷たい風が感じられる、など。

で、測定器を30分ほど回しっぱなしで
隙間の出入り口を徹底追及。

玄関土間や間仕切壁の柱まわりなど・・
いくつか気密の悪いところを発見、手当てすることができました。

その他は、気密が弱いと予測していた
既存の天井回りには、隙間風を体感できませんでしたが・・
体感できない程度に少し隙間があるのやもしれません。

通常の高気密住宅と違って、
ハイブリッド古民家🄬には給気口は設けません。
ので、小さい隙間が給気口代わりになって、ちょうどよいかな?

体感できる隙間はほとんどありませんでしたので
まあ、及第点かな、というところです。
あとは実際に生活してみた感覚でどうか?というところ。

でも、あれだけ気密に配慮して頑張ってくれた
現場監督や大工さんはちょっぴり、がっかり。

竣工後、サーモカメラで屋内を撮影してみようかと思案中。
暖炉で部屋内を暖めれば、冷えている箇所(=隙間)が見える化できます。

気密測定の詳しい内容については、気密測定研究所のHPまで。

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